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撫子女学園実習施設「浅葱園」~高等部桔梗女学館館生富木光の場合~9

 フローリングがなされたダンススタジオ風の部屋。
 その壁面一枚分全体を覆う鏡。
 と見せ掛けたマジックミラーの向こう。
 そこでは三人の醜い年寄り達。
 彼等がマジックミラーにへばり付く様にしてこの狂態の一部始終を鑑賞していた。

 いや。
 実際にはそれは鑑賞。
 等と言う文明的な言葉で表すにはふさわしくない。
 そんな有様であった。

 三人の年寄り達。
 彼等、かつて日本国首相として、一国を代表する存在であるはずだった男達。
 覆名康夫、火葬太郎、そして加藤山剥紀雄。
 三人の老人達は上はジャケットにワイシャツ。
 と一応、正装している様ではある。

 が下は完全な振るチンで男のシンボル。
 がちがちに成った肉棒をさらけ出し、見たくも無いお尻丸出し。
 と言う実におぞましく情けない姿になっていたのであった。
 しかも彼等は光が片足立ちのまま、両手片足をバーに掛けて体を支えている。
 その姿を誰よりも良い位置で見よう。
 とその前にべったりへばり付き、押し合うようにして座り込んでいるのであった。

「よっ、良く見えませんな」
 そう言ったのは火葬太郎だった。
 歪んだ口元と人を馬鹿にしようとした口調が持ち味だった火葬太郎。
 彼はただでさえ人並み外れた顔を、よだれを垂れ流し半開きにしたまま。
 どもり勝ちに口走った。

「全くですな」
 こう言ったのは覆名康夫である。
 知的だ。
 と言われる事もあった風貌。
 それはもはや全く影を潜めている。
 血走った目の上に掛けられていると、黒縁の眼鏡。
 これすらもただえろじじいらしさを際立たせる。
 その小道具としての機能しか果たせずにいた。

 実際、火葬太郎と覆名康夫が言う通りであった。
 マジックミラーは彼等とはミラー1枚を隔てた向こう。
 そこで演じられた鯉住理事長と光との狂態。
 彼等、二人の体が発する熱気による曇り方。

 ただそれだけでは無い。
 二人の狂態を見せ付けられ、興奮に興奮を重ねた三人の変態。
 彼等自身の熱気と。
 そして三人が三人して顔を擦り付ける。
 たが故の汗による汚れ。

 更には何ともおぞましい事に責めて、マジックミラー越しでも。
 それでも構わないからと光の姿が。
 体のライン丸分かりのレオタード。
 そしてそこから剥き出された手足。
 その汗を吸い、責めて股間部の映っている部分へと。
 舌を這わせ、舐めたくった後。
 即ち、彼等三人の元首相の涎によってどろどろと汚されてしまっているのである。

 火葬太郎が涙ぐましくも。
 自分達の熱気と、汗と、そして涎とで汚れたマジックミラーの内側。
 これをジャケットの袖で。
 上等な。
 一着うん十万円もする様な背広。
 その袖でマジックミラーの表面。
 そこにこびり付いた実に汚らしいもや。
 これを拭き取りに掛かったのだが無駄な抵抗だった。

 何せマジックミラーの向こう側。
 そっちも鯉住理事長と光。
 二人の熱気のお陰で曇ってしまっているのだから。
 マジックミラーのこちら側を吹いただけではどうにも成らない。
 多少、ましになっただけに過ぎない。

「くそおっ」
 そう言った火葬太郎。
 そして覆名康夫も又、残念そうに苦虫を噛み潰した様な顔をしている。
 そんな二人を尻目に、一人べったりマジックミラーに張り付いたまま。
 ひくひくと痙攣し、愛液を吹きこぼしている光の淫裂。
 そして玉の様な汗が滴る光の太もも。
 或いは更に快感を得ようとでも言うかの様にうごめく。
 ふっくらと口を開いている光のアナル。

 こんな魅惑的過ぎる獲物を目の前にしている加藤山剥紀雄。
 彼が落ち着き払った様な口調で二人をこうなだめた。
「まあ、良いではありませんか。この曇りもあの女の肌から出た物だと思えば。これはこれでおつなもんですよ」
「そう言えばそうですな」
 そう言いつつ、自分の眼鏡のレンズ。
 この曇りを手からの脂で汚れるのも構わず。
 いや、実際には眼鏡拭きを取り出す。
 ただそんな事一つ。
 少しでも長く光の狂態から目を離したくない。
 そんな理由だったのだが。
 覆名康夫は無造作に自身の眼鏡のレンズ。
 そこの曇りを指で拭き取った。

 彼の眼鏡の曇りもこの狭い部屋で。
 さらにその狭い場所に三人が集まり、えろい熱気を充満させていた。
 であればこそ生じた曇りであった。

 そして覆名康夫の隣ではこれもあの女から生じた物。と
 言う言葉に興奮した物か。
 火葬太郎が舌を伸ばして、べちょべちょねちょねちょ。
 とマジックミラーを舐めたくっていた。

 三人が三人とも股間で肉棒を規律させている。
 が実は三人とも鯉住理事長と光。
 二人の狂態をマジックミラー越しに見せ付けられ、たまらず自分で自分の肉棒をしごき上げ続けていたのである。
 すでに三発、四発と射精を終え、最後の最後。
 ケツ穴をほじくり返され、光が絶頂に達した時。
 すでに三人の精液タンクは底を尽きかけ、ほぼ透明な物しか出なかった程なのであった。

 そして三人が絶頂を達し、肩で息をしている。
 そんな光の有様を眺めながら射精の余韻に浸っていた時。
「ああっ」
「おっ」
 最初に気付いたのは覆名康夫と加藤山剥紀雄だった。

 それまでただあくめに達した余韻。
 これのせいで震えているだけか。
 とそう思われていた光のお尻。
 それが一度、二度と震えた。

 その時。
 いかにも音を立てそうな。
 そんな凄まじい勢いで茶色いブツが。
 光のケツ穴からあふれ出て来たのである。
「おおぉぉっ」
 三人は又、光の脱糞姿。
 これを目の前にして三人そろって肉棒をしごき立て始めた。

 この突然の脱糞も考えて見れば当然であった。
 あれだけ激しくケツ穴をほじくり回されたのである。
 括約筋は緩みきり、抑制が効かなくなってしまったのに違いない。
 実際、片足立ちと言う姿勢ではろくに息め無いはず。
 であるのに、光のケツ穴からはぼとぼと、ぼとり。
 と立て続けに糞塊が。
 光の茶色い分身が産み落とされ続けているのだ。

 いかに光の肛門が緩み切ってしまっているのか。
 と言う事を如実に表していた。
 光の便塊はやや柔らかめである。
 がそれでもしっかりと形を保っていた。

 光のケツ穴から垂れ流された糞便。
 これは大はバナナ大から。
 小はウィンナー並みまで。
 重力に絶え切れなくなる度、千切れ落ちながら。
 あっと言う間に光の足元に見事な金山を築き上げて言った。

「おおーーーーっ」
 三人は口々に歓声を上げ、ウンチの残骸をこびり付かせたままひくつくケツ穴。
 或いは山と積もれた光の分身。
 これを目の前にしてオナニーに励んでいた。

 そんな彼等がたかっているであろうマジックミラーの奥の部屋。
 その辺りを鯉住理事長が馬鹿にした様な微笑を浮かべて眺めている。
 この事をこの三人。
 いや。
 最早、三匹と言っても良い。
 かつて日本国首相と呼ばれていたサル達。
 彼等が知るはずも無かった。

撫子女学園実習施設「浅葱園」~高等部桔梗女学館館生富木光の場合~8

 鯉住理事長によって二本の指をケツ穴に突き立てられた光。
 彼女はいまだに片足立ちのまま。
 バーに片足と両手を掛けて、体を支えている。
 とは言え、これほどまでに激しい愛撫を受け、いまだにくず折れずにいる。

 と言うただそれだけの事で驚嘆するには十分な。
 それほどまでのあえぎ声。
 そして脱力仕切ったあへ顔とをさらしていた。
 ぐっちゃっ、ぐにゅぅぅむ、ぶっちょ、ぶりゅううう……。

 しばし鯉住理事長の二本の指。
 これが光のケツ穴を往復。
 そのたびに光はバーに掛けた片足と両手。
「……っはあ、はあ、ああ……、んんっく……」
 そこに顔を埋める様にしてあえぎ声を。
 それこそ何かを産み落としそうなあえぎ声を。
 快感に身を締め付けられる様な。
 そんな風情で嬌声を漏らし続けていた。

 だがただピストンされるだけでも。
 たったそれだけでも散々蹂躙されて来た光のケツ穴。
 ここを摺られる事によって敏感になりつつあった光の聞く穴。
 そこにより強力な快感を与える動きが加えられる事と成った。
「ああぁ……」
 つい大きい声を上げてしまった光。
 今度は光のケツ穴に突き立てたままの二本指。
 それがぐりん、ぐりゅんとねじ回され始めたのである。

「ああん……、ああっ……、良いっ、良いですうっっ……、ひいぃぃぃっ」
 光のケツ穴。
 すっかり緩まり、ぼってりとした蕩けた外観を見せるケツ穴。
 これに突きこまれた老人の指が二本。
 ぐるんぐるんとねじ回され、光の尻穴をぐちゃぐちゃにかき回し始めたのだ。

 今までに無かった新しい動きが加えられ、光のケツ穴が歓喜の声を。
 猥褻な歓声を上げただけでは無い。
 高まる所、留まる所を知らない性感。
 この上昇と共に光の女陰。
 その動きもいよいよ激しく。

 ぷしゃっ、びしゅっ、ぶちゅっ、びちゃあっ。
 と鯉住理事長の二本の指が光のケツ穴をほじくり回す時。
 光の女陰は口を開け、性感の高まりの証左を。
 濃密な愛液の塊を吐き出す。
 閉じては又、たまらず咳き込むかの様に。
 陰唇がほころび愛液を吹きこぼす。
 そんな事を繰り返し続けるのだ。

「おおっ、おおん……、ううんっ、うあぁん」
 光の嬌声はいよいよ吼える様になる。
 それに伴い光の股間はだだ漏れの愛液によってぐっしょり。
 陰毛の一本一本まで。
 或いは女陰の上側に位置するはずのその菊穴まで。
 しぶきを受けて飛び散る愛液によって一本一本、ねとねとになって待っていた。

 ぐりゅりゅ、ぐにゅう、ぢゅりゅうっ、じゅぽおっ。
 更にこのドリルの様に光のケツ穴をほじくり返す。
 そんな動きに加え、今度はピストンしつつ、光のケツ穴をほじくり返す。
 と言う実に刺激的な愛撫へと。
 鯉住理事長の手の動きが変化して行った。

「ああんっ……、くむうぅん、良いっ、っ良い……」
 余りの快感に溺れ、そのまま沈みそうになる。
 そんな快感の深みの中。
 光は溺れかかってでもいるかの様に。
 漏れる息の中、全身を襲う快感を。
 止めないで欲しい、もっとやって欲しい。
 こんな願望を込めて、嬌声を上げ続けるのだった。

 そして又、こうして自らの嬌声を自らの耳で聞く。
 そうする事で光自身の性感もいよいよ高まって行くのだった。
「これか、これが良いんですねっ」
 言葉こそ丁寧だがそう言う鯉住理事長はもはや元日本国首相。
 と言う位人臣を極めた経歴。

 そんな物、一瞬で吹き飛んでしまう様な。
 こんなえろ爺の本性、丸出しの顔で光のケツ穴を。
 まだまだ少女に属する年頃の女性のケツ穴。
 これをほじくり返し、更には抜き差しして遊び尽くす。
 と言う変態的行為に没頭しているのだった。

「ああっ……、そうですっ、そうで……すぅぅぅっ……、良いんですうぅぅぅぅ……」
 そう光の口が嬌声をほとぼしらせた途端。
 鯉住理事長はそんな光の返答を全くもって聞いてい無かった。
 目を血走らせ、目の前にある光のケツ穴。
 これをほじくり返し、突きこみ、又は引き出す。
 そんな変態的行為に没頭するばかりでそれ所では無かったのである。

 じゅぽおっ、ぐちゅりゅうううっ、ぐじゅっ、じゅっぽぉおおおっ。
 鯉住理事長の二本指が抜き差しされ、或いは回転する。
 その動きによって奏でられる淫蕩な調べの中。
 光のケツ穴。
 この周囲に刻み込まれた菊皺はいやらしく形を変える。

 そして光の女陰はこの持ち主が発する嬌声。
 これに負けじといやらしい恥蜜の噴出を。
 そして陰唇が開いたり閉じたりする。
 こんな卑猥極まり無いおしゃべりを止めようとしない。
「あっ、あぁぁっ、っんあっっっ、良くうぅぅぅっ」
「良いのか、行くのか、行く時には、行くって言いなさい、さもないと止めちゃいますよ」
 そんな鯉住理事長の言葉に光は横に首を振る。

 光の頬に張り付いた髪。
 いやらしい汗によって貼り付いていた髪。
 それが揺れてある種、愛液以上にいやらしい。
 淫蕩なしずくが振りまかれた。

「よおっし、じゃあ、大きい声で言うんですよ」
 その鯉住理事長の言葉。
 これに光は一度、二度。
 大きく首を縦に振った。

 そして。
 ぐちょりゅ、ぐちゅうっっっっ、ぐにょぉぉぉ、ぎゅぽおおおぉっ。
 猥褻な音を立て、より激しく。
 文字通り渾身の力を込めて光の淫肛の中。
 腸壁の粘膜がかき回される。

 そして奥へ奥へと。
 鯉住理事長の二本指。
 その根元までが光のケツ穴へと突き立てられたのだ。
 そうして一呼吸。
 ぐりゅうぅぅぅぅっ。
 そこで鯉住理事長の手首が返され、渾身の力で。
 ぬりゅうううううぅっ、にゅぽぉぉぉっ。
 と見事な音を立てながら鯉住理事長の指が引き抜かれたのだった。

 その瞬間。
「あああぁぁぁっ、行くぅぅぅ、行くうぅぅぅぅっ」凄
 まじい嬌声。
 もはや嬌声は嬌声でも叫ぶ方の叫声に近い。
 そんな声を上げた光の体が凄まじい痙攣を。
 一度、二度と。
 実に大きく跳ねた。

 だが一応はバレーのレッスン中。
 と言う設定である。
 光は片足だちの不安定な姿勢の中。
 更にこれだけ激しく絶頂を迎えながら。
 それでもバーに寄り掛かり、壁面のガラスに寄り掛かっている。
 そのお陰であろうか。
 姿勢は崩れかかりながらも倒れ込んでしまう事だけは無かったのである。

 そして光と鯉住理事長と。
 二人の淫獣の競演。
 この当然の結果として、辺り一帯に立ち上るいやらしい熱気。
 これらのお陰で光が寄り掛かっている。
 そこの辺り一帯の鏡。
 ここだけが見事に曇って締まっているのであった。

撫子女学園実習施設「浅葱園」~高等部桔梗女学館館生富木光の場合~7

 鯉住理事長は自身の指を光の尻穴へ。
 ここへ突き立て、激しくピストンさせる。

 少しでも鯉住理事長の指による刺激。
 これを深く受け入れようと、四方から殺到する様に腸壁の圧力。
 それが押し寄せるケツ穴の中へ。
 ずにゅにゅにゅうっ。
 と一気に指を突き込む。

 そして今度は一息に指を引き抜く。
 ぶりゅりゅりゅりゅうっ。
 鯉住理事長の指を離すまいと、締め付けに掛かるケツ穴。

 そうしてぐぬぅぅ。
 と光のケツ穴周りは鯉住理事長の指。
 これを離すまいとフジツボの様に盛り上がる。

 こうなった所で再び一気に。
 ぐぬぅぅぅぅっ。
 と付け根まで指を突き込む。

 こんな事をすばやく繰り返す度。
「あっ、ああ……、んんっ……、っはあぁぁ」
 光は鯉住理事長の指の動き。
 それによってケツ穴へと刺激が送り込まれる度。
 ついついあえぎ声を高めてしまう。

 そして光の気持ちを。
 鯉住理事長の指でもっといたずらして貰いたい。
 鯉住理事長のケツ穴ほじり。
 これをもっと深く感じたい。
 そんな気持ちを代弁するかの如く。
 光の股間ではケツ穴と女陰が能弁におしゃべりしていた。

 ケツ穴を鯉住理事長の指が出入りする度。
 ぐぼっ、ぐにゅ、ぎゅちゅうぅ、ぬぽっ。
 と鯉住理事長の指と腸壁との摩擦音。

 更には突き込まれる度。
 引き出される度。
 肛環と鯉住理事長の指と。
 その隙間から空気が出入りする。
 こんな間抜けな音とが入り混じり、なんとも卑猥なおしゃべりを延々と続ける。

 そしてこの下では緩み切った光の女陰。
 ここに潜む愛液の根源。
 女性の官能の中枢である淫臭を垂れ流す洞穴。
 それが光の快感に釣られるまま。
 ケツ穴から与えられる淫欲の潮流に流されるままに。
 ぐじゅ、くぱあっ、ぐちぃっ、ぐぷっ。
 と淫裂が開いたり閉じたり。

 さらに陰唇の間からは愛液の塊が吐き出される。
 淫靡な液体によってどろどろにとろけさせられた湿地帯。
 そこからは甘美な香りに満ちたしぶきが。
 じゃぷっ、じょぷっ、びちゅっ。
 と音を立てて溢れ出す。

 実になんともいやらしく、破廉恥な光景であった。
 そしてまたそんな光の尻谷。
 これに取り付いている鯉住理事長の姿。
 それが又より一層、淫靡な光景を演出していた。

 口元をほころばさせながら。
 その口の端からは滝の様によだれを垂れ流しながら、光のアナルをほじくり返し続ける。
 荒々しくほじくり帰せば、ほじくり返すだけ。
 光が感じる淫蕩な快感の波もいや増そうと言う物だ。

 文字通り肛環が引っくり返りかねない程。
 これ程までに激しくケツ穴へのピストン。
 それを加えられた。

 そんな光はケツ穴をほじくり返されかねない程の激しい刺激。
 これによっていよいよ高く吹き上がる。
 こんな官能に心身ともに押し流されるまま。
 光の体は若鮎の様に痙攣し続けていた。

 美しいロングヘアーに、大きめの黒目を持つ。
 実にお嬢様然とした。
 かような光の風貌とは実に不釣合いな淫蕩極まりない光景。
 これを現出させていた。

 何よりも不釣合いなのはそのケツ穴。
 鯉住理事長の激しい手ピストンを受けて、すっかり緩みつつあるケツ穴。
 その姿であった。
 今やふっくらと口元をほころばせつつあるケツ穴。
 少しでも激しく。
 かつ深く鯉住理事長の指をほお張ろうと。
 それによる刺激を感じ取ろうと口を開けた光のアナル。

 とろとろと溶けた極上のチーズの様なとろけ具合のケツ穴。
 そこをぐっちょ、ぐぅっちょ、ぐっぽり、ぬぽぅっ。
 と鯉住理事長の指がほじくり返し、とろとろにしていた丁度その時。
 ぬぼぅぅ……。
 突然、鯉住理事長がゆっくりと指を光の肛門から引き抜いた。

「……ん、ん、あぁ」
 今や快感によって頭の中が溶け切ろうとしている。
 そんな光は唐突に引き抜かれてしまった指。
 つい先程までケツ穴の中を熱く。
 かつ激しく刺激し続けていた鯉住理事長の指。

 この苛烈な愛撫の突然の中断。
 これをいぶかしんでか。
 今まで目を閉じ、完全に陶酔の世界へと入っていた。
 そのまぶたを上げた。
 淫惑の世界に溺れ、桃色のもやで煙ってしまっている瞳。
 それを上げつつ、光が後ろの方を振り返ろうとした時。

 突然、鯉住理事長の愛撫が再開された。
「っあああん、いい」
 いきなり大声で光に歓喜の声を上げさせた物。
 それは唐突に光のケツ穴へと差し込まれた二本指。
 鯉住理事長の人差し指と中指。
 二本の指。
 光のケツ穴へと深々と突きこまれた二本並べた指の存在であった。

 つい一瞬。
 一瞬とは言えそれは光に取って、なんとも耐え難い。
 そんな長さを持った一瞬ではあったが。
 たった一瞬。
 鯉住理事長の指による愛撫。

 その中断によって途轍も無い虚脱感に。
 火照った体。
 いや性格には火照ったケツ穴を埋める物。
 これを求めていた光の淫肛に取って、鯉住理事長が突き込んだ二本指。
 それ程までに掛け替えの無い穴埋め。
 文字通りに鯉住理事長の指は「穴」埋めだった訳だが。

 実際、鯉住理事長によって二本の指を突っ込まれた時。
 光が上げたあえぎ声は今までのあえぎ声とはぜんぜんレベルが違う。
 文字通り、桁違いの快感をもたらす物による物であった。

撫子女学園実習施設「浅葱園」~高等部桔梗女学館館生富木光の場合~6

 半ば陶然としつつ、光のケツ穴から発せられる香ばしさ。
 これを楽しみ続けていた鯉住理事長。
 だが。
 きゅう、ひく、ふぅ、ふぁぁ。
 その眼前で広がったり、すぼまったりし続ける光のケツ穴。

 それを快感に痺れかかった理性の中。
 鯉住理事長は目を半開きに、卑猥な動きを見せる光のケツ穴。
 これを眺めている内。
 鯉住理事長は更なるいたずらをしたい。
 そんな欲求に駆り立てられた。

 そしてケツ穴周りをいじくり回していた指。
 これをゆっくりと中心へ。
 ふくぅ、ひくっ。
 と蠢いている光の菊穴。
 そのすぼまりの中心へと伸ばして行った。

 そんな指先になぞられる感覚。
 鯉住理事長の愛撫に応える光の体。
 快感に溺れ、弛緩し切った光の股間部。
 どろどろの愛液にまみれた女陰部。
 この上方にある光のケツ穴。
 これが又、きゅう、ふっ、ひく、ひくり。
 と震えながらこの淫靡ないたずらを喜んでいた。

 そんなケツ穴へ。
 ぶぬぅぅぅっ。
 いきなり鯉住理事長は人差し指一本。
 これを光のケツ穴へと。
 いきなり、深々と突き刺したのであった。

「ああんっっ」
 鯉住理事長の指を一気に根元までねじ込まれた光。
 彼女はその性感帯。
 アナルの出入り口付近。
 肛環は勿論。
 ケツ穴の中。
 腸壁の中に指を突っ込まれた。
 この快感に一際、高い嬌声を上げて仕舞った。

 そしてそのまま、鯉住理事長は本格的に光のケツ穴。
 ここへ突き込んだ指の動きを激しい物にして行く。
 ずぷずぷぅ、ぐちゅっ、ぐぬう、ぐぽ、ぐちょっ。
 激しく響く。
 肛環のこりこりとした感覚。
 ぐにぐにと腸壁がうねり、指を奥深くまで飲み込もうとしている様だ。

 爪先を残してほぼ指全体が現れるまで引き抜く。
 更に根元まで一気に突っ込む。
 ぐぼっ、ちゅぽっ、にゅりぃ、にゅっ。
 音立てて指をピストンされる光のアヌス。
 そのすぐ下では半開きになりつつある女陰。
 そこからはだらだらと絶え間無く愛液。
 ラブジュースがだだ漏れになりつつある。

 そして又、女陰やケツ穴同様。
 光の頭の中も蕩け、その口元も緩み切っている。
 半開きの口元。
 そこからは高く低くあえぎ声が漏れ続けている。
「ああっ、んんっ……、んくぅぅっ」
 ぐちょっ、ぐちゅっ、にっぽうっ、ぬちょっ。
 それと同時に。
 そうして光のあえぎ声に負けじと。
 光のアヌスも卑猥な音楽を奏で続ける。

「こうして欲しかったんですね」
 一際深く、鯉住理事長が指を突き込んだ。
 ぐちゅっ。
 途端。
「あんっっ」
 一際、高く光の嬌声が上がる。

 本来、排泄物を外へ出すための器官。
 であるはずの肛門。
 そこに深々と鯉住理事長の指を受け入れ、光の腸壁。
 これが歓喜に打ち振るえていた。
 ぐにゅぐにゅと鯉住理事長の指をくわえ込んでいる。

 そして鯉住理事長がこれを引き抜こうとした時。
 今度は離すまいと。
 鯉住理事長の指にまとわり付いてくる。
 ぐみゅぅうっ。

 更に鯉住理事長の指が引き出される。
 それについて光の肛環。
 これが丸で噴火する火山か。
 或いは触手をしまって縮こまったイソギンチャクの様に。
 盛り上がって来た。
 そこまでして鯉住理事長の指をくわえ込もうとする。

 じゅうっぽ。
 そんな音を。
 光の腸内の粘膜と鯉住理事長の指と。
 両方のすり合う音を立てて鯉住理事長の指が抜けた。
 名残惜しそうにすぼまりに掛かる光のケツ穴。

 だが完全にケツ穴が閉じる事は無い。
 今まで与えられていた刺激。
 それによって巻き起こされた快感。
 その余韻にひたる様にぴくぴくと。
 開いたり閉じたり蠢いている。
 この下では女陰がぐぱぁっ。
 と口を開けたままひくついている。
 こうして 光のアヌスも卑猥な音楽を奏で続ける。

「こうして欲しかったんですね」
 一際深く、鯉住理事長が指を突き込んだ。
 ぐちゅっ。
 途端。
「あんっっ」
 一際、高く光の嬌声が上がる。

 本来、排泄物を外へ出すための器官。
 であるはずの肛門。
 そこに深々と鯉住理事長の指を受け入れ、光の腸壁。
 これが歓喜に打ち振るえ、ぐにゅぐにゅと鯉住理事長の指をくわえ込んでいる。

 そして鯉住理事長がこれを引き抜こうとした時。
 今度は離すまいと。
 鯉住理事長の指にまとわり付いてくる。
 ぐみゅぅうっ。

 そうして鯉住理事長の指が引き出される。
 それについて光の肛環。
 これが丸で噴火する火山か。
 或いは触手をしまって縮こまったイソギンチャクの様に。
 盛り上がって。
 そこまでして鯉住理事長の指をくわえ込もうとする。

 じゅうっぽ。
 そんな音を。
 光の腸内の粘膜と鯉住理事長の指と。
 両方のすり合う音を立てて鯉住理事長の指が抜けた。

 名残惜しそうにすぼまりに掛かる光のケツ穴。
 だが完全にケツ穴が閉じる事は無い。
 今まで与えられていた刺激。
 それによって巻き起こされた快感。
 その余韻にひたる様にぴくぴくと。
 開いたり閉じたり蠢いている。

 この下では女陰がぐぱぁっ。
 と口を開けたままひくついている。
 いやらしい姿をさらしていた。
 愛液を垂れ流したままの淫裂。
 そこも又、ケツ穴に指を出し入れされる。
 それに合わせてひくひくと蠢き、脈打つ様に愛液を吐き出し続けている。

 そしてそんな淫蕩極まり無い光景を演出している女陰。
 そのぱっくりと口を開け、ラブジュースをどろどろと滴らせる女陰。
 そんな様は丸で良く熟した果実の様であった。
 芳醇な甘酸っぱい香りが漂う。
 こんな光の淫臭に思わず鯉住理事長の口元がほころぶ。

 そうして
「こうして欲しかったんです、ねっ」
 こう言いざま、鯉住理事長は勢い良く指を根元まで。
 一気に光のケツ穴へと突き込んだ。
「あっ、ああっ、そうなんですうぅっ」

 かく言って光が背中を反らせた途端。
 ぐにゅうぅぅぅぅっ。
 と光のケツ穴。
 その中の腸壁が一挙に鯉住理事長の指を締め上げる。
 そうする事でどれだけ感じているか。
 どれだけ感じ様としているか。
 と言う事を文字通り身をもって示したのである。

 当然、より高みへと上る快感。
 これに応じて光の膣からは文字通り洪水。
 或いは鉄砲水の様に。
 ぶしゅっっ、じゅぷっ。
 と快感の余りに痙攣している淫裂の中。
 そこから愛液がしぶきを上げて噴出し続けているのであった。

撫子女学園実習施設「浅葱園」~高等部桔梗女学館館生富木光の場合~5

 しばし、鯉住理事長は光のアナル。
 この周囲に刻まれたケツ皺。
 これをチョコチョコとくすぐる様に。
 触るか触らないかと言った程度に。
 微妙なタッチでいじり続けていた。

「あぁ……、んん……、んくぅぅ……」
 光はあえぎ声を。
 先程。
 レオタードの股布越しに与えられていた刺激。
 あれと比べた時、甲乙付けがたい。
 愛液によってぐしょ濡れの布地で摺られた時。
 そして直に。
 とは言えアヌスの周りをくすぐられる程度の。
 共に光の性感を。
 その決壊を焦らす様な愛撫。同等のいやらしさを持つ刺激。

 この向こうにある。
 そこに待ち構えているであろう快感の海を。
 実に花咲き乱れるパラダイスの様な。
 そんな淫蕩の大洪水。
 これを期待して逆に萎縮して仕舞っている。
 或いは武者震いか。

 とろろ昆布の様に陰毛をどろどろにさせた。
 そんなぐしょ濡れの淫肉。
 これをふるふると震わせながら本格的な愛撫。
 鯉住理事長によるより深い愛撫を待ち構えていた。

「もっと……、もっと……」
 そう言った光の声。
 それは余りに高ぶり過ぎた性感。
 これによって朦朧とさせられた光の意識同様。
 途切れがちであり、薄ぼんやりと煙っている様な。
 けどだからこそ何とも艶っぽい声であった。

 そしてそんななんとも甘美な声を聞いている鯉住理事長。
 彼のだらし無く緩んだ口元。
 そこは己の口から溢れ出した涎。
 それによってべとべととぬめ光っていた。
 片手で光の菊しわをいたずらし、もう一方の手で己の口元。
 文字通り滴り落ちる様な勢いの涎。
 これを拭った。

 そして又。
 ずるずる、じゅりゅりゅりゅりゅうっ。
 と己の涎を啜り上げる。
 とは言え総ては無駄な抵抗だ。
 あっと言う間に又、涎が溢れ返って来るのだから。

 そんな状態で目の前にとんでも無いご馳走。
 光のケツ穴をねめ回す鯉住理事長。
 彼は光の言いたい事。
 光が懇願したい事。
 それを全部承知の上で更に焦らしに掛かる。
「何を……、何をして欲しいんですかね。富木さん」
 鯉住理事長は元々緩んでいた顔。
 それを更に緩み切らせつつ言った。

 そしてケツ穴を縁取る。
 セピア色の花が咲くケツ皺の部分。
 そこを軽く爪立てて引っかいてやった。
「あんっ……」
 途端、思わず上がる光の嬌声。
 鯉住理事長は爪を立て、更に一かき、二かき。

 そうする度。
「あっ……、んんっ……」
 光のあえぎ声が漏れ出るだけでは無い。
 鯉住理事長の指がいたずらする度。
 きゅっ、ぴくっ、きゅぅ、ふっ。
 光のケツ穴がすぼまったり、広がったり。
 一々、敏感に反応を示すのである。

「ほれ、ほれ、気持ち良いんですか」
 鯉住理事長はそう声を掛けつつ、光のケツ皺へのいたずらを続ける。
 うっすら茶色のケツ穴周り。
 その面積が大きくなったり、小さくなったり。
 敏感な性感帯その物のケツ穴。
 ここを刺激される事で光が絶え間無い性感に。
 高まったり、低くなったりはするにしろ。
 淫靡な雲に乗って遊び続けている事だけは確かだ。

 最早まともに返事をする事も出来ず。
 自身の体を。
 一本足で立つ姿勢を支える。
 この為にバーに掛けた自身の両手。
 そこへ預けた光の顔。
 その頬はばら色に上気し、汗ばんだ肌。
 そこには彼女のロングヘアーが貼りついて、実に色っぽい。

 半開きの唇。
 薄っすらピンク色。
 バラの花の様な口元。
 ここからは。
「はあっ、ああん……、くふぅ……」
 と絶え間なくなまめかしいあえぎ声がささやかれ続ける。
 そんな脱力仕切った光の表情。
 それを見るだけで光の全身が如何に緩み切っているか。
 脱力仕切っているかと言うのは明らかだと言えた。

 実際、光の全身が。
 或いは彼女の括約筋が。
 尻穴を引き締め、膣を締め付ける為の筋肉。
 これが如何に脱力仕切っているか。
 と言う事が明らかになった。

 鯉住理事長の目の前に差し出された薄茶色の聞く穴。
 それが唐突に。
 ぷすぅぅぅぅぅっ。
 そんな秘めやかな。
 どろどろに愛液でまみれ切った。
 こんな淫靡な光景とは実に不釣合いな。

 かくもかわいらしい音を立てケツ穴から一発。
如何にも熟成された。
香ばしい光自家製のガスが。
おならが漏れ出てしまったのだ。

「あんっ」
恥ずかしい。
と言うのでは無い。
おならがケツ穴を。
括約筋のわっかを通り過ぎた時。
おなら一つ。
ただそれだけで光は性感を刺激されて仕舞ったのだった。
そしてついあえぎ声が漏れ出て仕舞ったのだ。

「んんっ」
すぅぅぅぅ。
光の股間をすぐそばから覗き込み、ケツ穴にいたずらをしていた。
そんな鯉住理事長は突然の光の放屁。
これに驚く所か、却って大喜び。
鼻の穴を大きく開き、深く光のケツ穴から放たれた香り。
その香ばしい匂いを大いに堪能したのだった。

 こんな風にしていやらしく。
 且つ、変態的にケツ穴を。
 そして又そこから放たれたおならを嗅ぎ立てられた。
 そんな光は鯉住理事長が嗅ぎ立てるその音。
 これを聞いた。
 ただそれだけで更に感じて仕舞うのだった。
「……んあぁ」

 そうして脱力し、緩み切ったケツ穴。
 そこからは更にガス漏れが。
 ふぅぅ、ふすうぅ、ぷっ、ぷぅ。
 と一発、一発は微々たる物だ。
 が鯉住理事長の変体趣味を満たす。
 それにはこれだけでも十分だ。

 いや。
 そんなレベルでは無い。
 この放屁音と芳しい香り。
 両方を延々と楽しめるのだ。
 全くもって至福の味わいであった。

 その間も鯉住理事長によるケツ穴周りへの愛撫。
 これは続けられていた。
 くっ、くにゅ、くっ、くりっ。
 ケツ穴周りを撫でられ、指を掛けて引っ張られる。
 菊皺を引っ掛かれる。
 性感たるアヌスをいじられ続ける。

 そんな光は
「あっ……、んん……、んっ……、っあ」
 とあえぎ声を漏れ出させつつ。
 ぷぅ、ふーっ、すうっ。
 とケツ穴からはおならが断続的に漏れ出し続ける。
 くんくん、ふがふが、ふんっふんっ。
 と文字通り音を立てながら鯉住理事長は光のおなら。
 これを嗅ぎ立て続ける。

撫子女学園実習施設「浅葱園」~高等部桔梗女学館館生富木光の場合~4

 かくしてレオタード越しの愛撫。
 これによって絶頂へと導かれた光。
 彼女は全身から芳醇な香りを放つネクター。
 甘酸っぱい汗を滴らせる体。
 それをぴく、ぴくっ。
 と痙攣させ続けていた。

「はぁ……、はあっ」
 甘い。
 実においしそうな吐息を漏らしつつ、光はその身を壁に。
 マジックミラーに寄りかからせていた。
 光の肌は上気の余り、桃色に染まっていた。
 光の体から立ち上る色っぽい靄によって曇ってしまっている。

 すぅぅぅぅっ。
 と鯉住理事長は鼻腔の中を甘い香りで満たした。
「富木さん、いってしまいましたね」
 そう言いつつ鯉住理事長は光の股間を。
 レオタードの股布を立てた中指で撫で上げた。
 絶頂と共に潮吹きでもしたのだろうか。
 或いは大陰唇を開いて、よほど愛液をだだ漏れにした物か。
 光のレオタードの股布。
 そこにははっきりと愛液の染みが浮かび上がって仕舞っている。

 そんな愛欲と淫靡に満ちた甘美な泥濘。
 ここをしつこく。
 しかもレオタードの布地越しに摺られ続けた。
 こんな光は執拗かつ、淫蕩な。
 どこまでもいやらしい鯉住理事長の愛撫。

 これを光自身の淫裂。
 そこから湧き出す悦楽の世界。
 淫らな海の間に間に。
 心地良く暖かい水で満たしたプールに浮かんでいる様な。
 そんな感覚に文字通りに身を任せていた光。

「あっ……」
 こんな光を。
 光の意識を唐突に引き戻した物。
 それは一際、深く。
 たまたま深々と鯉住理事長の指だった。

 これに突き込まれたレオタードの股布が光の股間。
 秘密の花園の最奥部。
 ぬかるみの一番、奥深くを刺激した。
 その一摺りが。
 余りに強い快感が。
 この余りの強さが光の意識を呼び起こしたのだった。

 そして快感の渦に巻き込まれていた光の意識。
 それがやっと。
 先程の約束を。
 快楽の海の中。
 更に光を悦楽の。
 より深い悦楽の園へと導く光の階段。
 その兆しに、はっと目覚めたのであった。

 股布の下。
 どろどろに蕩けた女陰。
 これを直接、刺激して貰えない。
 そのもどかしさに。より深い刺激と快感とを求めて、再び腰を蠢かせ始める。

 そして切なく。
 快感の海でもがきながら。
 それでも何とか、性感の源。
 自分の股間を。
 特に己の菊穴を弄り倒して貰おうと必死に訴えた。
「ああ……、り、理事長先生ぃ……、直接、直接っ、いじって下さいぃぃっっ」

「しょうがないですねー」
 そう言いながら鯉住理事長は一本指。
 それで光の股間を覆うレオタード。
 その股布を。
 愛液でびしょ濡れになった布地を上下に摺り続ける。

 淫靡な谷間を。
 この深みが刺激される度。
 光の股間から。
 淫裂からは愛液が湧き出し続ける。
「ああっ、んあっ……、あっ、あっ……、お……願い……」
 いよいよもう堪らなくなって仕舞った。
 そんな光はより深く鯉住理事長の指先を擦り付け様と。
 腰を上下に揺さ振り、淫裂に刺激を飲み込もうとする。

 光が発する切なげなあえぎ声を。
 そうして焦らされているが故の愛液の濃密さ。
 そして乱れに乱れる光の様子。
 美少女のそんな有様を存分に楽しんだ鯉住理事長。

 彼は更にもう暫らく。
 ぐじゅっ、ぐしゅっ、じゅりじゅりぃぃ。
「あっ……、ああ……、んんっ……」
 そしてなお一層、高まり、激しくなる。
 こんな光のあえぎ声。
 何とも言われぬ甘美な音楽を大いに堪能した。

 そうして置いて唐突に。
 ぐいっ。
 くぱぁっ。
 鯉住理事長はいきなり、レオタードの股布。
 光の愛液によってぐしょ濡れになった布地。
 これを掴んで脇へぐっとずらした。
 その途端、鯉住理事長の目と鼻の先に表れた物。
 それはスープに漬けた様に。
 ぐっしょりと濡れ、蕩けて仕舞った光の股間の姿であった。
 そして光のぐしょ濡れの淫裂。
 この割れ目の筋力さえ脱力、仕切った物か。
 とろとろに濡れそぼったそれが愛液を滴らせながら口を開けていた。

 そしてそのぬめぬめの女陰の上方。
 そこでは尻の谷間の最奥部。
 ここで薄い茶色の菊花。
 光のケツ穴がひくひくと蠢いていた。
 ケツ穴は愛液にまみれぬめ光っている。

「あぁ、理事長先生っ」
 そう言う光のアナル。
 それが光の口以上に雄弁に。
 ひくっ、ひくっ、きゅう、きゅ。
 と狭まったり、広がったり。
 鯉住理事長に訴え掛けている。
 早く触って。
 激しくいじくってと。

 そんな風に主張する光のアヌス。
 ここに鯉住理事長は一本立てた指。これを近付けて行く。
 その間も光は腰を震わせながら懇願し続ける。
「お願い……、します、直接、ちょ……、ぁあっっ」
 突然、光の声が高まった。
 このタイミングで鯉住理事長の指が光のケツ穴の周囲。
 ここに刻まれた皺に。
 セピア色を限りなく薄めた様な。
 ほんのり染まったケツ穴周り。
 光の性感帯に触れたのだ。

 今まで濡れたレオタードに包まれていた光の股間。
 これがレオタードを急にひん剥かれた時。
 ただでさえ敏感になっていた光の女陰。
 そこが外気に触れた。
 ただそれだけで尚一層、敏感に成って仕舞ったのである。

 そんなびんびんにしこり立った淫核。
 ぽってりと開いた陰唇。
 緩やかにウェーブしたロングヘアーにしろ。
 全ての雰囲気が楚々とした美少女としか思えない。
 こんな光の外見からはとても想像付かない。
 そんなにも淫靡で。
 且つ何物にも替え難い魅惑的なご馳走がそこに待ち構えていた。
 淫らにそして甘美な禁断の果実でしか無かった。

 そうして光の股間が外気に触れられた。
 その状況で鯉住理事長の指先が光のケツ穴。
 この周囲に刻まれた皺。
 アナル周囲に刻まれた皺。
 これをくすぐりに掛かった途端。
 光の快感は怒涛の様に。
 断崖の下で砕け散る巨浪の様に。
 断続的に吹き上がり光を翻弄するまでに至る事となった。

撫子女学園実習施設「浅葱園」~高等部桔梗女学館館生富木光の場合~3

「何を」
 顔を上げた鯉住理事長。
 彼は涎でべとべとにした口元。
 そこをだらし無くほころばせつつ言う。
「何をお願いするんだ、富木さん」

 そう尋ねた鯉住理事長。
 彼は顔を上げた間も光の股間へ。
 その奥のすぼまりへのいたずらは止めない。
 指先をレオタードで覆われた股間へと突き立てる。
 ぐりぐりと又布ごとこれを押し込んで刺激する。

 今までの鼻面による刺激。
 これとは全く違う質の刺激。
 それによって愈々官能を高めさせられた光。
 彼女は淫靡極まりない吐息混じりに。
 甘美な雲に包まれた世界に溺れつつ鯉住理事長の言葉に答えた。
「あぁ……、すっ、すいま……せん」

 そう言った途端。これから自分が言おうとする言葉。
 それが招くであろう結果。
 自分がどれだけいやらしく果ててしまうのか。
 と言う事を想像した。

 そんな光は。
「あっ……」
 タイツの下で興奮の余りに陰裂が。
 大陰唇がくぱあっ。
 と音を立てたかの様に開いてしまったのを。
 と同時に陰裂の中に満ちていた愛液が流れ出したのを。
 愛液が濡れたタイツに女陰が接する事で感じられる冷たさ。
 これを感じて声が漏れ出てしまった。

「……理事長先生、おっお願いしますぅっ、直接、ケツ穴、ほじくり返してください」
 そう一気に言い切った直後。
 光はうつむき、身を震わせて締まった。
 開いた陰裂からは更にもう一塊。
 こぽっ。
 と吐き出されてしまったのだ。
 膣の中。
 肉壁が伸縮した拍子に。

「だーめ」
 そう言いつつ鯉住理事長は光の尻。
 レオタードに包まれた尻にかぶり付いた。
「……えっ」
 今まで目を閉じて快楽の波に沈んでいた。
 そんな光はふと目を開いた。
 だがその目はピンク色の靄に。
 淫靡極まり無い。
 快楽の雲に霞んでいる。

 こんな光の股間を覆う布地。
 レオタードの股布をべろべろ。
 舌でねぶり回していた鯉住理事長。
 彼は己の涎でびっちょり。
 生臭い己の涎に混じって立ち上る光の体が放つ淫臭。
 それが又、少女と老人がどろどろねぶり合っている。
 この事を自覚させて、いよいよ肉棒の硬度を増す。
 そして鯉住理事長自身の官能を高まらせたのであった。

「んんー、何で……、何でしてくれないんです……」」
 そう言った光はレオタードに包まれた尻。
 これを鯉住理事長の顔に擦り付けながら哀願する。
 甘酸っぱい光の体臭。
 それに鯉住理事長の涎の生臭さ。
 こう言った物全てが混ざり合う極めていやらしい香り。
 これに溺れ、気が遠くなって仕舞いそうな快感。
 それに捕らわれながら鯉住理事長は光の問いかけに答えた。
「富木さんのケツ穴はこれだけ敏感なんだから、直接、触らなくたっていけるでしょう。一回、いきなさい。そうしたら直接、触っていかせて上げましょう」

「あぁ……、んっ……、判り、ました」
 そう言った光。
 彼女は自分の身をさらおうと打ち寄せる官能の波に。
 ばら色の敏感の海に身を沈め様と意識を集中させる。

 べろべろ、べちょべちょ。
 と音を立てる程に激しく股布を。
 レオタードに包まれた股間を舐めたくる鯉住理事長。
 その舌の動きは止まる事無く続く。
 レオタードの股布はあっと言う間に唾だらけとなる。

「ああぁぁ……、んんんっ、う……うん」
 自分の体から上り立つ淫らな芳香。
 そして鯉住理事長の涎と汗が入り混じったいやらしい匂い。
 これら全てに加え、レオタードに包まれた尻。
 それを変質的に舐め回される。
 そんな光自身になされる行為。
 そのいやらしさだけで光の性感はますます高まって行くのだった。

 そして光は一刻でもいって仕舞おうと。
 少しでも早くじかに股間を。
 ケツ穴をほじくり回して貰えるように。
 光自身の神経を快感へと。
 いじくり回される股間へと集中する。
 そうする事で。
「んん……」
 いよいよ光の情感は高められる。

 更に刺激を強めようと光は自身の尻を。
 レオタードに包まれた股間を鯉住理事長の顔に激しくこすり付ける。
 光の期待に恥じない。
 そんな鯉住理事長はいよいよ激しく舌を動かす。

 いや。
 舌だけでは無い。
 口全体を密着させて。
 あふあふ、ふがふが。
 と自分の涎の臭さと光の股間が放つ甘酸っぱい淫臭。
 両者の入り混じった淫靡極まり無い芳香を楽しむ。
 鼻を擦り付けて激しく嗅ぎ立てる。
 そして顔を上下に振る様にして激しく擦り付けて顔全体で光の股間を味わう。

 かくして光の性感が高まれば高まる程。
 鯉住理事長の性感は高まって行く。
 そして鯉住理事長のいやらしさが増せば増すだけ。
 いよいよ光の淫情も向上して行く。
 かくして相乗的な効果を催し、二人の淫蕩さ。
 姦靡さは天井知らずに高まって行くのだ。

 光が腰を鯉住理事長の顔に押し付ける。
 そうすれば鯉住理事長は鯉住理事長。
 奴は奴で光の股間をねぶり、愛撫し続ける。
 いよいよ光の愛液は溢れ返る。

 光の腰と股間を覆うレオタードの中。
 光の淫裂はドロドロにとろけ切っていた。
 その淫ら極まり無い泥濘。
 これをぬちゃぬちゃねちょねちょ、にちょにちょぬちゅぬちゅ。
 と鯉住理事長の舌がレオタードの布地共々、光の股間を。
 愛液に濡れそぼった股間部。
 陰毛が生えそろった湿地帯を撫で回し、掻き回す。

 愛液に塗れたレオタードの冷たさ。
 これを感じた高等部桔梗女学館館生。
 富木光はいよいよ桃色の光。
 バラの芳香が満ちた楽園の入り口。
 そこまで後一歩の所にまで近付いて来ていた。

「……ああっ、ああっ、あぁぁんっっ」
 激しい快感の余り、光は今や顔を振り上げたまま。
 髪を振り乱し、淫らな香りの汗をまき散らし続ける。
 それこそ釣り上げられた若鮎か。
 あるいは若い雌馬の様だ。

 そして光の股間を。
 尻の谷間の最奥部。
 菊のすぼまりを、ひときわ強く撫で上げられた途端。
「ああっ、行くぅ、行きますぅうううっ……」

 快感のチャンネルを。
 性感を最大限に開放していた。
 そんな光はただでさえぬめりと、冷たさでいや増す刺激。
 この奔流に流されるままとなった光。

 彼女はケツ穴の周囲の菊皺。
 これをレオタードの布地。
 鯉住理事長の舌による淫靡な愛撫を感じ取った途端。
 あっと言う間に性感の坂を上り詰めて仕舞った。
 そして断崖を快楽の海へと向けて飛び込んで行った。
「……ああっ、ああっ、行くうぅっ」

撫子女学園実習施設「浅葱園」~高等部桔梗女学館館生富木光の場合~2

「あ、あぁ……」
 そのスタジオの中に甘い嬌声が響いて居た。
 この嬌声の主は撫子女学園高等部桔梗女学館館生。
 富木光自身の物だった。

 スタジオの壁に取り付けられた鏡。
 それは先にも述べた通りマジックミラーである訳だが。
 かの鏡の前。
 床と水平に渡された手摺状のバー。
 良くパレエやダンスのレッスン等で使うあれである。
 これが設けられた。
 そこに光は立っていた。

 今、光は薄い桃色がかった光沢あるレオタード。
 バレエの練習用レオタードを身に纏っている。
 左膝をバーの上に乗せ、右足で立ったまま開脚するポーズで。
 その姿勢を両腕をバーに掛けて支えている。
 そうして光は開脚した股を後ろへ突き出す。

 そんな姿勢を取った光のヒップ。
 それは決して大きい物では無かった。
 がその形は十分、肉感的。
 男の情欲を誘うに十分な物であった。

 こんな光のお尻に一人の老人が。
 素っ裸の老人がへばり付いていた。
 真っ白な総髪をライオンのたてがみの様に生やしたこの人物。
 彼こそ、撫子女学園の理事長。
 戦後、最も長い安定政権を維持した鯉住春一郎。
 その人で在った。

 彼は今やすっかり老いさらばえた肉体を。
 がりがりに痩せこけた背や腹には骨を浮かべる。
 肌には幾つも醜いしみが浮かぶ。
 そんな地獄の餓鬼の様な姿で光の尻。
 レオタードで覆われた尻を撫で回していた。

 そしてこの顔はレオタードの上から透けて見える尻の谷間。
 ここのラインが股間へと消える辺り。
 光の。
 いや、女性の誰もが持つ甘い花園の最奥部。
 ここへ鼻を摺り付け。
 鼻先を埋め込む様に。
 光の尻穴付近をいじくり回しているのだ。

 ふがふがっ、ふんふんっ。
 鼻を鳴らして光のケツ穴。
 そのすぼまりをレオタードとタイツ越しに嗅ぎまくる。
 光は体の上に直接レオタードを身に付けている訳では無い。
 だがそんな決して薄いとは言えない布地。
 この上から激しく嗅ぎ立てる鯉住理事長の鼻息。
 彼が立てる呼吸音と理事長の裸身から立ち上る淫靡な香り。

 これに興奮した光の陰裂。
 レオタードに覆われた中。
 光の割目からは絶え間無く愛液が溢れ出している。
 決して薄くは無い布地の下。
 光の股間ではあそこが蒸れて凄い事になっている筈だった。
 実際、そんな布地越しに鯉住理事長の鼻腔。
 そこには微かにとは言え光の股間が放つ愛臭の片鱗。
 これを感じ取る事が出来るのだから。

 そんな靡香をより深く。
 より大量に味わう為。
 鯉住理事長は愈々もって鼻の穴をふがふがと広げる。
 そしてくんくんと嗅ぎ立てるのだ。

「あぁ……、理事長先生……」
 そう声を漏らした光。
 光は快感の余り、身を震わせ顔を上げる。
 ただその事すらもままならない。
 顔を俯かせたまま、あえぎ続ける。

 胴の部分だけを覆う。
 ワンピース水着の様なタイプのレオタードを身に付けた光。
 レオタードから露わに成った光の肌。
 そこから湧き出した汗の玉によって。
 そして、汗が乾く時に発する香り。
 なんとも芳醇な。
 淫靡な匂いが放たれているのだった。

 ややウェーブの掛かった光のロングヘアー。
 これが汗ばんだ肌に張り付いている。
 そして又。
「あっ……、んんっ」
 と息を漏らす光の唇。
 そのなんとも甘美な光景と言ったら無い。

 鯉住理事長はいよいよ肉棒を硬くみなぎらせる。
 光の股間を。
 光の菊穴をもてあそび、嗅ぎ立てる。
 そんな理事長の鼻の突っ込みはいよいよ深くする。

 練習用レオタード。
 その布地越しにもしっとりとした感覚。
 光の股間が湿って来ているのを感じ取る事が出来た。
 いや。
 実際には光の股間。
 レオタードの股布の中。
 高等部館生にふさわしい。
 それだけの若草に被われた女陰とけつ穴。
 そこはぐしょ濡れに濡れているのは確実であった。

 そんなずぶぬれの股間を嗅ぎ回る。
 レオタードの股布を摩擦し続ける鯉住理事長。
 その時、彼に対して光があえぎ声の中。
 艶かしく漏れる声に紛れさせつつ訴えた。
「……ん、理事長先生、お願いしますぅ……」

 そう言いつつ声を上ずらせた光。
 レオタードに包まれた尻を。
 尻たぶと尻たぶの間。
 魅惑の岡へと続く谷間が浮かぶ。
 この部分を。
 最奥部を鯉住理事長の顔へ。
 否。
 いやらしく嗅ぎ回る老人の鼻面へ向けて。
 ずりずりと擦り付けた。

 こうして鯉住理事長の鼻面がめり込む感触。
 と同時に老人のいやらしい鼻息を股間で。
 レオタードの生地。
 化繊の布地越しに。
 愛液に塗れた事でより、敏感となった股間。
 自身の最も敏感な部分に感じ取りつつ。
 甘美な淫欲の海に溺れつつ。
 軽く達してしまった光。

 光は自分自身の行為。
 そして鯉住理事長の所業と。
 いやらしさの二重奏に桃色の光を目の前に見た。
 そんな気がした。

 ピクリ。
 と体が震えた途端。
「あっ」
 光は思わず背筋を軽く反らせ。
 目をつむったまま、首を仰け反らせ淫蕩に溺れた。
 その動きに髪が揺れ、いやらしい汗が雫となって振りまかれた。

撫子女学園実習施設「浅葱園」~高等部桔梗女学館館生富木光の場合~1

 ここは遼か日本本土から南方へ何百キロの彼方。
 中ノ鳥島の北西部。
 そこに広がる傾斜地。
 眞島山に設けられた実習施設「浅葱園」。
 その中には立派なトレーニングスタジオが設けられていた。
 磨き上げられたフローリング。
 一方の壁は全面ガラス張り。

 このガラス。
 実はマジックミラーになっているのだった。
 今、そのマジックミラーの裏側。
 すなわちスタジオの中からは見通せ無い部屋。
 廊下状の極めて狭い部屋。
 その中はいやらしい熟年親父の熱気でむんむんとしていた。

「いやー、興奮しますな」
 やや面長な顏は上品な雰意気を。
 その眼鏡を掛た要貌は徴的なイメージを醸し出す筈で在った。
 実際、彼は首相に就任する前。
 官房長官の職に在り、その温和そうで知的な外観から戦後の政界。
 指折りの名官房長官として名を知られた人物であった。
 だがマジックミラーにへばり付き、鼻息を荒くし、目を血走らせた。
 そんな彼の有様にかつての名官房長官の面影は微塵も感じられなかった。

 涎を垂らしマジックミラーにへばりついている元首相・覆名康夫。
 彼の言葉に同じく元首相・火葬太郎は顔を上げて答えた。
「全くですな、あっちに分かっているとは言え興奮しますなー」
 そう言った火葬太郎の顔は左右不対象。
 口は勿論、目鼻立ちも歪み切り、心の中を写している様であった。
 ひねくれた口元。
 だらし無く開き掛けた唇の間から漏れた涎で顎までべったりだ。

 曽祖父は明治維新の大立て者。
 祖父は戦後日本を支えた大物政治家。
 父は当時の日本指折りの大財閥。
 そんな先祖の七光りで日本国首相まで成り上がった男。
 彼は高貴な血統とは掛け離れた下品さを持って、学生時代から人望が無かった。
 それが優秀な弟の突然の死によって成り上がり得た人物であった。
 だがやはり人望の無さは変わらず、彼の政権は一年と持たずに選挙で敗北。
 首相の座からあっさりと引き摺り下ろされて締まった物であった。

 再びマジックミラーの方へと向き直った火葬太郎。
 彼はへばりつく様にしてマジックミラーの向こうを凝視したまま。
 こう隣の人物に語りかけた。
「たまりませんな、剥紀雄君」
 そう言った物の返事が無いのに不思議に思った火葬太郎。
 彼が覆名元首相の立つ側とは反対側。
 こちらを見た時。
 相手の様子を目にした火葬太郎。
 彼はつい音を立てて吹き出して締まった。
 余りに必死な形相でマジックミラーにしがみ付いている。
 その様子を見て締まったからである。

 剥紀雄君、こと加藤山剥紀雄。
 彼も又、祖父以来、代々続く政治家一家の生まれであった。
 彼はいかにも深窓のお坊ちゃま。
 と言った顔立ちの持ち主であった。
 船頭多い与党の中では舵取りを任せて貰えない。
 そう悟った剥紀雄は与党を飛び出し自身で野党を設立した。
 以来、苦節うん十年。
 やっとの思いで日本国首相になりあがったのである。
 だが母から毎月一千万ずつお小遣いを貰っていた事が暴露され、贈与税滞納を攻撃された。
 結果、彼も又、一年と持たずに首相の座から引き摺り下ろされる羽目と成って締まったのであった。
 そんな加藤山剥紀雄は今、両手を突き、べったりマジックミラーに張り付いている。

 彼等、三人には皆が皆、日本国の元首相である。
 と言う他にも皆、政治屋の家庭に生まれたと言う事。
 更に三者にもう一つの共通項があった。
 それは三人が三人とも撫子女学園の常任理事である。
 と言う点だった。

 そして彼らが張り付いているマジックミラーの向こう。
 そこでは撫子女学園高等部「桔梗女学館」所属の館生と理事長と。
 二人の狂態が繰り広げられている。
 その真っ最中であった。
 三人の元首相達。
 一時は国家の長に立った人物達。
 彼等とてもここ撫子女学園内の敷地内。
 そこの中では理事長の操る駒に過ぎなかったのである。

 今も刺激的な狂態を目の前にしてマジックミラー越しに楽しむ事しか許されなかったのであった。
 幾ら肉棒をそそり立たせ、涎を滴らせようとも。
 鼻血を流し、卒倒しそうになりながら。
 彼等は自分の股間の物をしごき上げる事しか許されない。
 檻の中の猿に等しい存在でしか無かったのであった。

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